タクシー運転手が騙そうとしてきた会話を録音して通報してみた話。
結論、Grabタクシー使おうね、空港から大きい荷物を持った小綺麗な格好をした日本人=カモ。という図式が彼らにはあるので注意しましょうというお話です。
先日、日本から帰ってきた時に空港からタクシーに乗ってHowdy(自宅兼職場の語学学校)まで帰ろうとしたときに事件は起きました。
PR409といえばセブ歴が長い人なら関空直行便で18:45着とすぐにわかる便で帰ってきました。
その時、なぜか頭痛がひどく飛行機の中で耐えている状態でした。
プライベートで知人がサプライズをしてくれた日が深夜2時ごろのお開き。
次の朝が4時起きで飛行機に乗って出張。そのまま帰国って感じで睡眠時間も足りていなくてすごく疲れていました。
こんな時に限って入国審査が長引いてしまい、くたくた。
また頼まれていた大量の荷物を預け入れしていたために荷物のピックアップをし、やっとの思いで外に出てタクシーを拾いました。
この荷物はすごく大きいダンボールで、カートを見つけてなんとか運びだしました。(これが観光客に見えたのかな)
フィリピンでタクシーは3種類あって
①黄色い色したタクシー
メーターを使うタクシーで、エアポートタクシーと言われており、初乗りが高い。なんでも空港で良い位置で待機できるからだそう。
②白色のタクシー
メーターを使うタクシー。黄色いタクシーより安い。
③Grab
フィリピン版Uber、Lift。いわゆる配車タクシー。
③のGrab(配車タクシー)を使うのが絶対にいいんだけど、空港でGrabカーが待機する場所がないから
呼ぶ→近くにいる担当者が来るのを待つ→空港のどこにいるか伝える→探す→落ち合う
と合流するまで、メッセージのやりとりをしたり、ちょっと手間がかかる。
それなら、すぐ目の間にある白いタクシーにのって『行き先を告げれば良いだけ』の方が体調的に楽だなと思い、大きい荷物をトランクに入れてから白いタクシーに乗り込みました。
もうセブと日本を行ったり来たりする生活が1年近く続いており、セブに来た当初よりは確実に緊張感がなくなっていました。
いつもなら、メーターをオンにするまで扉を閉めないんだけど、このときは気づかずに扉を閉めてしまいました。
少し走りだしてから、メーターが動いていないことに気づきメーターを回すように言うと
『メーターは使わないタクシーだ。500ペソ(約1000円)。』と言われる
空港から私の目的地までは200ペソ(約400円)あれば行ける距離。頭が痛いのに面倒なタクシーに捕まったなぁと思いながら
『メーターを使わないなら、違うタクシーに乗り換えるから降ろして』と伝える。
うだうだ言っているうちに、やっとメーターをオンにする。
このとき1/4程度は走ってしまっておりその分、彼が稼げる分が減ってしまう。これは自業自得なので知っちゃこっちゃない。
しかし運転手からすると『騙せなかった+料金が低くなる』でWパンチだったのかもしれない。
すると、突然運転手が独り言のように何か言い出した。
『最近、フィリピンでは法律が変わったの知ってるかい?大きい荷物をトランクに乗せた場合、手数料がかかるんだよ。アナタも大きい荷物持っているよね?到着してトランクを開けるには500ペソの手数料がかかるよ。』
そんな法律がナイことは知っていたし、何よりしんどいから勘弁して欲しいという思いが強かった。
その時ふと、知り合いから聞いた話を思い出した。
『昨日、ぼったくろうとしてきたタクシーと言い合いになって、唐突に何人か?って聞かれたんだよね。韓国人だったらボコボコにされるかもしれない!ってなるから念のため聞くらしいよ。笑』
本当かどうかは置いておいて、たしかに中国・韓国・日本人がセブにたくさん来ている。
どの国が騙しやすいのかという民族リストみたいなのはあるかも知れない。日本人は騙しやすいリスト1位かも。
私は普段からセブに来てくれる旅行客がタクシーで嫌な思いをしないように、悪質なドライバーに当たったら徹底抗戦している。
しかるべきところにレポートをして奴らを追い込んでいるのだ。
なんでも3回レポートされると、ライセンスを剥奪されてタクシーの仕事ができなくなるそう。
頭が痛いから面倒だなぁと思いながらも、日本で買ったばかりのiphoneのロックを外しボイレコを立ち上げて録音スタート。
『ごめん、なんて法律?トランクを開けるためには手数料がいるの?』
『そうだよ。大きい荷物をトランクに乗せたら手数料がかかる法律が新しくできたんだよ。500ペソ払わないなら、僕はトランクを開けないよ。』
『えっと、私ね、もうここに長く滞在しているし、そんな法律がないこと知ってるよ。騙そうとしても無駄だよ。』
ここで怯むかと思いきや
『旅行客は全員この新しい法律を知っておくべきなのに、みんな知らないんだ。アナタは払う必要があるし、払わないなら警察に捕まるよ。』とまだ続けてくる。
ここでだいぶイラっとした私は、
『じゃあ警察に行こう。そこで彼らに聞くよ。新しい法律があるって言うなら、その手数料を払うよ。』
ここでタクシードライバーは少し沈黙する。
『いや、でも警察は少し遠いし、そこまでの運賃もかかるし。この運賃はアナタが払うないとダメだよ。』
『うん、いいよ。私が払うよ。警察に行って。』
たった2−5分の時間を節約したくて、安全なGrabじゃなくて白いタクシーに乗ったことを後悔。
このまま警察に行って分が悪いのは確実にタクシードライバー。
『実は、この法律は出来たばっかりだから警察も知らないんだよね。だから行っても無駄だよ。』
なんて言い訳をしてくるんだ・・・だいぶイラとして
『は?ふざけてんの?警察が知らないわけないやろ!とりあえず警察行って!警察に行って私たちに何が起きたか話したら全て解決するから!』とだいぶ汚い言葉で言ってしまう。
『・・・。でもどこに警察があるか知らないから行けないなぁ・・』
どうしても警察に行きたくない様子。笑
『私ここに長く滞在しているって行ったよね?どこに警察があるか知ってる。道案内するからそのまま、まっすぐ行って。歩道橋を超えた右手にあるよ。』
『・・・・・』
そこから沈黙を貫くタクシードライバー。もう何も言ってこなくなりました。
ここで、ボイレコをオフにする。また何かあればオンすれば良いと判断。
ここを左に曲がると目的地。まっすぐ行くと警察。のところで・・・
彼は何も言わずに左のウィンカーをつけました。
ここで意地悪な私は
『あれれぇー??まっすぐ行ったら警察って言ってるじゃないー。本当にその法律があって、私が間違っているんだったら申し訳ないから警察に行こうよー』
と言いかけましたが、ぐっと抑えました。
理由はあまり追い詰めると殺されるかも。と思ったからです。
本当に警察に行って、逮捕されたら仕事がなくなるかも知れない!そうなったら生きて行けない!
じゃあコイツを殺そう!とかになったら嫌だなぁと思って、おとなしく左折する車に身を委ねて目的へ。
あっでも、本当にトランク開けないかもなぁ。私の荷物じゃないしなぁ。どうしよう。
と思っていたのですがHowdyは学校の前でセキュリティ(フィリピン人)が待機していることを思い出しました。
セキュリティはHowdyにやってくるタクシーのドアを開けて、ナンバープレートと時刻を全てメモしてくれます。
わたしたちのやり取りを知らないセキュリティは、グッドイブニング、Sir.と礼儀正しくタクシードライバーに挨拶。
その瞬間、ドライバーの顔色が変わりこれ以上は騙せないと諦めムード。
セキュリティは私に『トランクに荷物はあるの?』と確認。
私が『あるよ。』と伝えるとドライバーにトランクを開けるようにお願いするセキュリティ。
ぐっじょぶ!!と心で叫びながら、こそっと『彼のナンバープレート控えておいてね』と伝える。
タクシー代は150ペソぐらいだったかな。いつもより安かった。笑
後日、しかるべき場所にレポート。録音データもあることを伝える。
タクシー会社名とナンバープレートをレポート。これで一件落着のはずだったのですが
『該当のナンバープレートなし』と言われる。次回よりそういったことがあった場合は必ずレシートをもらうようにアドバイスを受ける。
なんでも情報が全てそこにあるそうです。騙すこと前提で偽物のプレートつけてたのかなぁ。必ずレシートもらいましょう。
レシートくれないタクシーもあるので、乗る前にレシートだせる?って聞いた方が無難。
やっぱりフィリピンの治安は日本に比べてよくないし、しっかし自衛することが大切。
日本から来る人にはGrabを使ってください。Grabでのトラブルはほとんどありませんからね。
ほとんどの留学目的の学生はセブについた初日にここまで英語でやり取りできないと思います。
でもなんとなく聞こえるドライバーの英語からLaw(法律)、Jail(刑務所)などの単語が聞こえてきたら不安になると思います。
ですから絶対にGrabを使いましょう。白いタクシーより割高ですが50円〜100円ぐらい。
それで安心・安全を買ってると思って絶対にGrabを使ってください。
避けられるリスクは避けて損はありません。
そして、こういった騙そうとしてくるパターンを知っておくと『知ってるよ。それ』と対応しやすくなります。
フィリピンはいいところだし、私は大好きだけどイイことばっかり言うのはよくないと思うし、これからもこういった情報を発信していきます!
ーおわりー