10年来の夢。はじめての留学は、引き算の人生を足し算に変えてくれた。

    氏名:Suzuko Murakami
    年齢:60代
    滞在期間:3か月
    部屋:相部屋(4人部屋)

今回、インタビューさせていただくのは、Suzuko Murakamiさんです。ご家族の説得に1年を費やし、10年来の夢を叶えたSuzukoさんが、3か月の留学で味わった喜びや苦難の数々をお聞きしました。   「人生のなかで、これほど英語を勉強した3か月はない」と語る彼女が大切にしている「宝物」とは?

[ハードルを越えた先で手に入れた、たくさんの宝物]

[speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]はじめての海外留学とのことですが、どのようなきっかけですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 具体的に考えはじめたのは1年前ですが、実は10年ほど前に姪の留学先を訪れた時に困ったことがあったんです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]どのようなことですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=suzuko] ひとりで出かけた時に電車の切符を買い間違えてしまい、買いなおしても良かったのだけど、駅員さんに言いに行ったんです。でも駅員さんの言葉がわからなくて、、、結局はなんとか換えてもらうことができたんですけどね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]あきらめずにチャレンジされたんですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=suzuko] それだけじゃないんですよ。そのあと別の国に行った時に料金を高く請求されたことがあって、なんとか取り返そうと思って片言の英語で言ったんです。そういうことがあって少しずつ必要だなと思うようになりました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]実体験があって、「学びたい!」という気持ちが高まっていったのですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] これまでラジオで英会話を聞いたりしていたけれどインプットばかりだったので、アウトプットしたいなと思って、ここに来ました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]どうしてセブを選ばれたのですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] リーズナブルな点です。でもね、ずっと主人に反対されていたんです。「フィリピンは危険だから」って。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]そうなんですか!どのように説得されたのですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 新聞の記事を集めたりして説得しました。 フィリピン人は英語が第2外国語だから、日本人の英語習得の方法に近くて、日本人の分からないところを丁寧に教えてくれるという記事や、安全な場所にしか学校をつくらないという記事を見せて、安心だということを伝えました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]決めてから実際来られるまでにどれくらいの月日がかかりましたか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] この10年、海外留学への想いは心に温めていたけれど、実際に口に出して言ったのは1年ほど前ですね。 こどもたちは賛成してくれたけれど、主人の反対があったりして今になりました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]10年来の夢が叶ったというわけですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] でもね、「今さら」という世間の目も気になりましたよ。私の年で行っても大丈夫かなという不安もありました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 最初は「留学」というのは高いハードルだと思いましたよ。でも実際はそうでもなかった。笑 自分では思い切って足を上げて下に降りようと思ったけど、着地点は意外とすぐだったなというのが実感です。 私みたいな方もたくさんいらっしゃって安心しました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]3か月の滞在を振り返って感じることを教えてください。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 3か月である程度の会話ができるようになりたいという目標をもって来たので、すべてがいい経験でしたが、もちろん苦しい時もありましたよ。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]どのような時ですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] ここに来て2週間くらいしたころ、自分の進歩が目に見えなくて、「このままでいいのかな?」「結果を出さなければ!」という焦りがありました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]そうなのですね。その焦りや不安はどのように解消されたのですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 先生の言葉ですね。「これまで通じていなかったのが、通じるようになった。話せるようになって、お互いに笑ったりできるようになった。だから上達していると思うよ。」とおっしゃってくださったんです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]それは嬉しいフィードバックですね。他にはどのようなことがありましたか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] ある日、先生に「そのモチベーションはどこから来るの?」と尋ねられた時に、思ったんですよ。 不安もあるけど不安をとやかく思って悩んでいても英語が上達するわけではないですよね。今自分が何をすべきかを考えて、目の前の問題に取り組んだり、先生とコミュニケーションを取ったりするのが大事。 そういう思いが不安を打ち消してくれたんですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]身に沁みます。笑[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 先生だけではなく、学校で仲良くなった友達からの置き土産も私を支えてくれました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]え!どのような置き土産ですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 英語の教材です。 友達にリスニングがとても不安だという話をしたら、CDや教材を卒業する時に譲ってくれたんです。同じ目的をもっているもの同士わかりあえるという気持ちがとても嬉しかったし、今でもよく聴いています。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]素敵な思い出ですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] そうですね。繰り返し聴いているうちに、リスニング力もアップしてきたように思います。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]Suzukoさんの前向きな姿勢が、周りの方の気持ちも動かすんでしょうね。 他にはどのような思い出がありますか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 私は歌が苦手なんです。 だけどせっかくここに来たし、あとから入学されてきた方が「ぜひ一緒に歌いましょう」って誘ってくださって、何度となく英語の歌を一緒に歌いました。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]なるほど!私もSuzukoさんと一緒に歌わせていただいた思い出がよみがえります。 一生懸命、練習されていましたものね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] だから、私にとって英語の歌は宝物なんです。日本に帰ったら家族と一緒に歌います![/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]お披露目するのが楽しみですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] はい。友達にも先生にも恵まれたので、ここに来て本当に良かったです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]友達といえば、Suzukoさんは4人部屋で過ごされていたのですが、いかがでしたか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 若い人と相部屋になることが多くて、いろいろと教えてもらいましたよ。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]お部屋でも学びがあったということですね。例えばどのようなことですか?[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 家族に手紙を書こうと思っていたけれどあまり郵便が身近ではなくて困っていたんです。そうしたらパソコンを貸してくれて、家族にメールをすることができました。 他にも、どんなお土産が良いかなども調べてくれて、一緒に買いに行くこともできて、仲良くなれたので良かったです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]そういうお話をお聞きすると、3か月はあっという間ですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] そうですね。 年を取るにつれてできることが少なくなるので、「引き算」の人生に陥っていたんですよね。 だけどここに来てはじめて「足し算」が加わったという感じがします。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”fb-flat” subtype=”L1″ icon=”20190212_Keiko.jpg” name=Kei]10年来の夢が叶って、たくさんの宝物を手にされたのですね。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”20190221_suzuko.jpg” name=Suzuko] 本当に楽しかったです。良い出会いを頂き、ありがとうございました。[/speech_bubble]

インタビューを終えて
3か月という長期にわたる初めての留学で、英語力のみならずたくさんの宝物を手にされたSuzukoさん。
いつも冷静でひとつひとつの言葉に深みがある彼女の言葉の裏には、熱い熱い思いが隠されていました。
日本に帰ってご家族と一緒に歌われる歌はまた格別のメロディーを奏でるのではないでしょうか。
Yesterday Once More(あの日をもう一度)
すべては過去になるけれど、思い出は色あせない。
私もSuzukoさんと一緒にこの曲を歌ったあの日を忘れず、どんどん人生の足し算をしていきたいと思いました。
Suzukoさんありがとうございました。

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この記事のインタビューアー

Kei

英語とタガログ語の歌をたくさん歌えるように練習中!

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